10月もすでに半ばを過ぎたというのに、まだ夏の名残を感じるほどの快晴。
八王子、入間、川越、久喜、そして道の駅「みかも」を経由して、栃木市のフォレストアドベンチャーおおひらへ。
うっそうと覆い茂る杉の林間、随所に見られる竹林。
浮世離れしたこの空間で、僕らはフィールドアスレチックを興じることになる。
シャ乱Qのたいせーらによるスペシャルユニット、スーパーテンションズを凌駕するほどのハイパーテンション。
尚、スーパーテンションズは、しゅうの脱退により1998年に事実上解散となっている。
ハーネスを着用し安全は確保されているものの、そこは地上5m。
眼下を見下ろすと少しだけ足がすくむ。
それでも進まなくてはならない。
道なき道をひた進む。
いや、実際にはしっかりと道は作られているんだが…。
人生に必要なもの、平常心。
人生に必要なもの、仲間。
人生に必要なもの、いつもよりほんの少しだけ振り絞った勇気。
なぜ、そこまでして前に進む必要があるかって?
それは、後がつかえて大渋滞し、係員の方に注意されてしまうから。
心のゆとり世代である僕らは、人から注意されることがこの上なく苦痛なのだ。
3時間、みっちりと身体を動かした僕らは、握力と腕力が極限状態に落ちた状態でキャンプ場を目指した。
「そうだ、徳ママ(オネエキャラの友人)が待っている」
夜勤明けから不眠の状態で電車を乗り継ぎ、最寄の大和駅からキャンプ場まで、徒歩40分の道のりを歩いたようだ。
そんな彼に対し、
道具の準備をしろ!だの、火は起こしておいてくれ!だの、愛情たっぷりのオファーを出したりした。
もちろんスルーされた。。。
上野沼やすらぎの里。
沼のほとりのキャンプ場はとても静かで、朝晩の冷え込みは少しだけ厳しかった。
ダッチオーブン料理や、徳ママの手料理は僕らに大いなる刺激を与えてくれた。
焚き火を囲んでの語り。
下世話な話で持ちきりとなった。
火の妖精はときに優しく、ときに妖艶な上目遣いで僕らの本質を導いてくれたのだろう。
人生に必要なもの、防寒具。
人生に必要なもの、上げ膳据え膳。
人生に必要なもの、BBQの片づけをやってくれる人。
翌朝も快晴。
秋はもうすぐ深まるはずなのに、蝉が鳴いている地域もあるという。
八日目の蝉での永作博美は迫真の演技だったと思う。
笠間秋祭り「笠間浪漫」へ。
みーことあっこさんは、ここで旅の終わり。
下館駅で黄色いハンカチーフを振りながら涙の別れ。
そうさ、きっとまた会える。
祭り会場では、普段なかなかお目にかかることのない陶芸作家たちのマスターピースの数々に出会う。
早まる鼓動、高鳴る息遣い。
僕らの心は咆哮と大いなるうなりをあげながら、ところ狭しと闊歩した。
日本酒やワインにグラスを傾けながら、各地域の観光大使の誰が好みなのか語り合ったもした。
最終的には下世話な話が花開く。
恋愛感は人それぞれ、恋愛レボリューションなのです。
恋もして(ウーベイベー)仕事して(ウーベイベー)歴史きざんだ地球。
人生に必要なもの、恋。
人生に必要なもの、仕事。
人生に必要なもの、飲みすぎたあとに文句も言わずに運転してくれるハンドルキーパー。
嗚呼、秋はそんな浪漫の季節なのさ。