有馬記念2018ブラストワンピースが制す。成田山新勝寺での必勝祈願むなしくシュバルグラン3着

年の瀬の熱気を体中に感じながら、僕はドライビングルートをひた走っていた。
インターチェンジを抜けハイウェイに乗れば、そこは無信号なパラダイス銀河。
いや、うそ。結構渋滞してた。
“ようこそここへ”と光GENJIよろしく、蛇行したり、蛇行したり、蛇行したりしながら音速の世界をローラー走行ナウオンセール。
※あくまで文章上の演出です。

「大きさじゃない!形なんだ!いや、愛があれば!」
唐突に、いまひとつ心に残らない名言を放ちつつ、このクソ寒いのにパワーウィンドウ全開。
そして、全力に伸ばしたその手で冬の風を仰いだ。
うん、あのサイズの感触を同じくらいだね。
※あくまで文章上の演出です。

休憩ポイントのサービスエリアでは、恋の予感を感じさせる出逢いがあったものの、告白前に勝手に振られるという高校野球部物語にも勝るとも劣らない青春ラプソティが繰り広げられた。
艶っぽい彼女に一目惚れしたものの、ただの一言も発せずに指をくわえて見ていただけなのは内緒。
そう、当事者は僕。
球児のみなさん、春のセンバツ頑張ってください。

AM10:00、合流地点である勝鬨でレディをピック。
新しい仲間にカンパーイ!とゴムみたいに伸びる主人公のように海賊王を目指すことになった。
思いがけず「ナミさーん、メロリーン」と叫んでしまった。
そして、コンビニで悪魔の実やパイの実を購入した僕らは、ベースとなる成田山へと向う。
ひとつなぎの大秘宝を探しに……。
翌日は有馬記念。
その必勝祈願。
本当は美味しい鰻を食べたかっただけなのさ。

夕暮れ時、陽が落ち行くのを背にふらっと飲み屋街へと向かった。
地中海料理のお店にピットインした僕ら。
シェフがフランベしている。
なぜだろう、人類が始めて木星についた姿を想像すると、ふいに目頭が熱くなるこの感覚この瞬間。
ピテカントロプスになる日も近づいているのだろうか。
神々しい炎は人々の心をどこか違うトリップへと導いてくれるようだ。

赤足のゼフはいなかったけど、美味しい料理とお酒、素敵なサーブと至れり尽くせり。
エネルギー補給は十分だ。
クソお世話になりました。
このご恩は一生忘れません。

夜も更け、周囲は次第に静寂につつまれていく。
僕らも眠りにつこう。
明日はきっといい日になる by 高橋優

翌朝。
朝食は、モーニングなトースト&ハムエッグ。
炒りたてのコーヒー、もちろん深煎りストロング(ほんとはパックの安いやつ)。
普段と変わらぬメニューでも、ロケーションが違うと気分は上々。
HEY DJ かませ Yeah Yeah Yeah

あれほどペコリンだった空腹も落ち着いたところで、さて目指すは中山競馬場。
そうさ有馬記念。
ありがとうオリゴ糖。
寒空にもかかわらず、生足で観戦するギャルを尻目に生唾ゴックン。
おもわず口元が緩み滴る涎。

あのぉ。。。。。。◯◯◯見せてもらってもいいですか?

そう心の中でつぶやいた。
不思議と爽快。
Feelin’ Good。
俺、本気で決意!
You’re so fineなんだ。
ついにはまさにDA PUMPが降臨してしまう始末。

肝心のレースはというと、、、
3番人気のブラストワンピースが大本命のレイデオロを差し切ってグランプリ。
僕はというとシュバルグランを軸に組み立てたが結果は3着と惜敗。
オジュウチョウサンの9着は立派。
夜の豪遊計画はもろくも崩れ去ったが、いい夢見させてくれてありがとうオリゴ糖(2回目)。
武士は食わねど高楊枝。
そう、背中の傷は剣士の恥なんだ。

いい度夢気分。
たまにいくならこんな旅。
2018年の思い出、手を繋いで歩いた散歩道。
羅針盤なんて渋滞のもと。
埃かぶってた宝の地図も確かめたのなら伝説じゃないんだ。

ああ、まったくいい人生だった。

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