長野市善光寺周辺のショップさんとのコラボ企画、その名も『ブラタビリ』。
ーーブラタビリは、言うまでもなくブラタモリをリスペクトした大人の遠足企画
今回のテーマは信州善光寺の門前町裏スポット巡り。
快晴の朝。
いつも通りのアーリーモーニングよりも若干アーリーなモーニングに目覚めた僕。
それぞれ一つのライフ、それぞれが選んだスタイルがあるとすれば、きっとそれは早起きをするということ。
遠足の前日はなかなか寝付けないわりに、朝はいつもより早く目覚めてしまう。
バナナはオヤツに含まれますか？
弁当箱にゼリーを入れていったらオヤツ扱いになりますか？
ーーもうワクワクが止まらない。ロマンティックも止まらない。
午前9:00松本駅集合。
朝マック。
メイプルシロップ風味のバンズに、歯ごたえのない、肉汁が枯渇したかのようなパテが挟まれたバーガーをコーヒーと一緒に胃袋へ流し込む。
気分はミシガン州の警察官。
ただし、ドーナッツに関してはダイエットのため控えている。
みどりの窓口で松本ー長野間の往復切符を手に入れた僕らは、JR篠ノ井線に乗り込んだ。
どうやらこの路線は基本的に単線らしい。
停車してはすれ違い、ことあるごとに通過待ちの繰り返し。
恋と一緒で立ち止まってはすれ違い、すれ違ってはまた行き違う。
ーー恋に限っては片道切符のほうが上手く行くのかもしれない
帰りのことを考えると、知らず知らず、どこかしら何かしらセーブしてしまうからね。
全力投球したいものです。
午前11:00過ぎ、長野駅に到着。
新しくなった駅ビルの様変わりに驚きを感じつつ、ブラタビリは始まった。
腹が減ってはなんとやら。
まずは腹ごしらえが最優先事項。
しかし、いきなり長野の洗礼を浴びることに。
信号が長い。
信号待ちが長すぎる。
100m先へ進むのに10分以上費やしているのだ。
ストマックのエンプティマークはすでに真っ赤に点灯。
目も霞んでくるような感覚。
遠のいていく己の意識・・・。
しかし、ここで諦めてはいけない。
ーー諦めたらそこで試合終了だから
朦朧とする意識の中、僕らが命からがら辿りついたのは、餅の西澤という和菓子店だった。
おやきと揚げ団子を食し、一命を取り留める。
調子を取り戻した僕らは、たこ焼きを皮切りに食に貪りついた。
その後、権堂の再開発エリアや路地裏巡り、三河屋さんという洋傘専門店では90歳近い職人さんとディープな話で盛り上がった。
あらかじめ西之門という酒蔵で試飲をガブ飲みしていたこともあり、テンションもボルテージも最高潮に達していた気がする。
一風変わった古本屋、エッジの効いた雑貨屋、こだわりの家具屋、路地裏中の路地裏にある隠れたオープンスペースのバル。
そのどれもが新鮮であり、しかしそのどれもが懐かしくもあった。
ーーノスタルジックとニュータイプの融合が僕の心を奪っていった
オヤツで食べたバナナの皮をブービートラップにする感覚に似ているような似ていないような、どっちでもいいようなそんな感じだろう。
ちなみに鈴木紗理奈が唄っていたのはブービーマジックです。
今日もいい一日を過ごした。
この日の経験は、明日からの糧、明日からの活力に繋がるに違いない。
でも一つ、やはり疑問が残る。
バナナはオヤツに含まれるのか、弁当箱に入れたゼリーはオヤツ扱いになるのか。
誰か教えてください。
